1. コロナ前から続くリモートワークの課題とZoom Phone導入の背景
コロナ禍以前からリモートワークを導入してきた弊社には、以下の課題が顕在化していました。
オフィスに行かなければ電話を受けられない
- 卓上電話に依存すると、遠隔地からの電話応対が困難。
- 自宅や外出先での電話対応ができず、業務効率が下がる。
ハードウェアのアップデートが遅れがち
- 一度導入した卓上電話を頻繁に買い替えるコストや手間が大きく、最新機能を取り入れづらい。
- インターネットやアプリ中心の業務に移行しづらく、DXの停滞を招く要因に。
電話対応者の負担と働き方の多様化にギャップ
- リモートワークやフルリモート希望者が増える中、従来の固定電話では応対が属人化しがち。
- 「電話が取れない」「誰が取るのか分からない」など、混乱が生じる。
これらの課題は特に、「家庭と仕事を両立したい」「時間や場所を問わず働きたい」と考える従業員のモチベーションに直結します。Zoom Phoneを導入することで、PCやスマホから社内電話を受ける環境を整え、こうした課題を一挙に解決できました。
2. 女性の働きやすさを重視した取り組み
当社の創業期から取り組んできた重要なテーマの一つが、「女性の働きやすさ」です。背景には、常務自身の過去の経験や、子育てへの関わりの難しさがありました。結果的に、
- 家庭と仕事の両立を支援する環境づくり
- 出産後も社会との接点を維持し、自己実現につなげるサポート
を徹底してきました。Zoom Phoneの導入は、この取り組みをさらに後押しするソリューションとして、大きな効果を発揮しています。
3. Zoom Phoneを選んだ理由と機能の魅力
場所を選ばない電話対応
- PCやスマホがあれば、どこにいても会社の番号で発着信が可能。
- 在宅勤務や出先でもスムーズにコミュニケーションを取れる。
オンライン管理で柔軟な運用
- ライセンスの切り替えや電話チームの編成などがオンラインですぐに設定可能。
- 変化の激しいプロジェクト体制や人事異動にもスピーディに対応できる。
通話品質・業務効率の最適化
- 通話ログをもとに、対応件数・時間帯・保留時間などを可視化。
- 必要に応じて新人オンボーディングや社員教育にも活用でき、チーム力の底上げにつながる。
4. Zoom本社訪問で得られた学び
リモートでも一体感を生むテクノロジー
- AIによるカメラ識別で参加者全員を最適な映像レイアウトで表示するなど、オフィスと自宅参加者を自然に結びつける技術を体験。
- どこにいても同じ会議空間を共有できる感覚に驚きがありました。
4-2. 社内情報が「流れてくる」仕組み
- 掲示板のように社内情報をプッシュ配信してくれるアプリを拝見。
- 情報を探しに行く手間が減り、自然と最新情報をキャッチアップできる。
4-3. フリーアドレスによる新たなコミュニケーション
- 固定席を持たないオフィススタイルで、他部署との交流が活性化。
- 多様な働き方への配慮と、イノベーション創出の両立を実感。
5. 産休復帰社員が見る「AI時代」の可能性
今回の訪問には、当社から昨年に産休明けで復帰した女性社員が同行しました。彼女は、AIツールを活用しながら業務改善と通常業務を両立させ、短期間で高い成果を上げています。そんな彼女がZoom本社を訪れ、感じたのは以下のポイントです。
「未来を先取りしているようなオフィス環境とAI技術に圧倒されました。
自分の業務でも、AIを相棒にしてできることがもっと広がりそうです。」
急速なAI技術の進歩により、「AIが人間の仕事を奪う」という不安ではなく、
「AIと協働して人間にしかできない仕事を高めていく」方向性を強く意識するようになったとのことです。
6. Zoom Phone × AI活用のシナジー
当社では、Zoom Phone導入の際にAIやLLMも活用し、担当者の負担軽減や社員の自主的な学習を促進しました。
- 担当者が対応すべき複雑な問い合わせ以外は、AIによる簡易回答や社内ナレッジ参照で自己解決。
- その結果、Q&Aが会社の財産として蓄積され、オンボーディングや社内共有が加速。
このように、テクノロジーを適切に組み合わせることで、社員がクリエイティブな業務に集中しやすい環境を推進しています。
7. 今後の展望と謝辞
今回のZoom本社訪問を通じて、柔軟な働き方と最新ITソリューションが作り出す未来のオフィス像を体感することができました。当社としても、以下のような方向性をさらに推進していきます。
- リモート・ハイブリッド勤務のさらなる拡充
- AI × クラウドサービスを組み合わせた業務効率化
- 女性が家庭と仕事を両立できる職場づくりの強化
最後になりましたが、ご招待をいただいたZoomの皆様に深く感謝申し上げます。実際に現場で体験することで、導入後のビジョンが一層クリアになりました。これからも、従業員の多様性を尊重し、家族やプライベートとの両立を大切にしながら、企業としての成長と社会への貢献を目指してまいります。