はじめに
先日、メーカー正規施工会社である私たちMEGAVAXのスタッフは、千葉県佐倉市にあるTOTOバスクリエイト佐倉工場を訪問しました。TOTO株式会社 浴室品質保証部の部長様に工場内をご案内いただき、さらにはTOTOバスクリエイト株式会社の社長様にもご挨拶させていただくという貴重な機会に恵まれました。
TOTOバスクリエイト佐倉工場は、住宅用ユニットバスルーム製造の最前線であり、日本の浴室文化を支える“心臓部”とも言える存在です。業界を牽引するこの工場で一体何が行われているのか――浴槽が生み出される舞台裏を実際に拝見し、最先端の製造工程や徹底した品質管理への取り組みを肌で感じてきました。
最後までお読みいただくことで、ユニットバスづくりへの理解を深めていただくとともに、当社MEGAVAXとのパートナーシップにご関心をお持ちいただければ幸いです。
佐倉工場とは:TOTO浴室づくりの中核拠点
TOTOバスクリエイト佐倉工場は、千葉県佐倉市に位置するTOTOバスクリエイト株式会社の本社工場です。同社は1986年にTOTOグループのユニットバス製造専門会社として設立され、翌1987年から佐倉工場で生産を開始しました。それ以来、数十年にわたって蓄積されたノウハウと最新技術を融合し、今なお日本全国の住宅向けユニットバスルームを送り出し続けています。
現在では兵庫県の赤穂工場など複数の生産拠点を展開していますが、佐倉工場はその中核を担う施設であり、広大な敷地と生産能力を誇る工場です。TOTOバスクリエイト自体はTOTO株式会社100%出資のグループ企業で、浴室空間に特化したモノづくりを担っています。戸建住宅向けの最高級シリーズ「シンラ」や人気シリーズ「サザナ」、マンション向けの「ひろがるWYシリーズ(ほっカラリ床搭載)」など、多彩なユニットバスルームの設計・製造を手がけており、日本国内のユニットバス市場で大きなシェアを占めています。佐倉工場をはじめとする生産拠点で追求されている“安心・快適な浴室づくり”への情熱には、ものづくり企業としての本気度がうかがえます。
ユニットバス製造工程のハイライト
佐倉工場では、ユニットバスルームが完成するまでの一連の工程を間近で見学することができました。ここでは特に印象に残った浴槽製造に焦点を当てつつ、ユニットバスがどのように形作られていくのか、そのハイライトをご紹介します。
浴槽成形(高圧プレス)
ユニットバスの“心臓部”である浴槽は、巨大な金型に特殊な樹脂素材を流し込み、高圧・高温でプレスして成形します。プレス機に材料をセットしてスイッチを入れると、重厚な機械音とともに強大な圧力がかけられ、数分後には新しい浴槽が金型から姿を現しました。いつも見慣れている浴槽が目の前で“生まれる”瞬間は圧巻で、その迫力には思わず見入ってしまいます。この浴槽成形の工程は企業秘密も多く、見学時は写真撮影NGでしたが、職人技と機械技術が融合するダイナミックな現場として工場見学の一番の見どころに感じられました。
ロボットによる加工
浴槽や壁パネルなど主要部材の成形後には、排水口や水栓金具取り付け用の穴開けといった精密な加工工程が待っています。ここで活躍していたのが産業用ロボットです。最新の自動化技術の導入により、生産性の向上だけでなく加工精度の安定も実現しているとのことで、熟練の技と機械制御との見事な連携に感心させられました。
壁・床パネルの製造
ユニットバスルームは浴槽だけでなく、壁面パネルや床パン(床槽)など複数の部材で構成されています。佐倉工場では浴槽と同様に、壁パネルや床パンの成形も行われていました。壁パネル同士の継ぎ目構造や、床の断熱・防水性能など、各所にTOTO様ならではの技術が盛り込まれており、その製造過程にも随所に工夫が凝らされているのが印象的です。
徹底した品質検査と梱包・出荷
各パーツが出来上がった後は、細部にわたる品質チェックが待っています。佐倉工場では部品一つひとつに対し、専門スタッフが目視検査や精密測定を行い、設計図どおりに正しく製造されているか厳格に確認していました。品質管理部門が製造工程自体についても基準どおり適切に運用されているかを管理しており、不良ゼロ・ばらつき最小化を徹底追求する姿勢が伝わってきます。また、検査をパスした部材はユニットごとにまとめられ、傷や破損が発生しないよう工夫された手順で丁寧に梱包されます。例えば、浴槽と壁パネルが直接触れ合わないよう専用の緩衝材を挟むことや、運搬中の衝撃に備えた固定方法を採用することなど、梱包段階にも現場の知恵が光っていました。こうしてパッケージ化されたユニットバス一式はトラックに積み込まれ、全国の施工現場へと出荷されていきます。出荷後は私たちのようなメーカー正規施工会社が現地でこれらの部材を組み立て、初めて一つの浴室が完成します。製造から施工に至るまで一貫して品質が保たれるよう緻密に計算されたプロセス全体に、改めて感心しました。
施工・販売パートナー視点で見た佐倉工場
メーカーの工場見学というと製品勉強の場と思われがちですが、私たち施工・販売パートナーにとってはそれ以上の価値がありました。佐倉工場を訪れて実感したのは、「この製品なら安心してエンドユーザーに提供できる」という確かな信頼感です。厳密な品質管理のもとで作られたユニットバスの部材は、施工現場での不具合リスクを大幅に低減してくれます。実際、TOTO様の工場で培われた精度の高い部材は、現場での組立作業がスムーズに進む大きな力になっています。ものづくりの現場と施工の現場が互いに支え合う関係性に、改めて気づかされた見学体験でした。
まとめ
今回の佐倉工場訪問を通じて、ユニットバス製造の舞台裏にはTOTO様の飽くなき技術追求と品質への情熱があることを肌で感じました。そしてそれは、日々現場で施工を担う私たちMEGAVAXの姿勢とも通じるものがあります。
MEGAVAXでは創業以来培ってきた豊富な経験に加え、今回のような工場見学で得た知見も活かし、これからも高品質な浴室空間づくりに貢献していきます。技術的な専門性はもちろん、親しみやすく誠実な対応によって、お客様や業界関係者の皆様から選ばれるパートナーであり続けたいと考えています。
お問い合わせ・パートナー募集のご案内
本記事をご覧いただき、当社の取り組みに少しでも興味をお持ちいただけましたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。私たちMEGAVAXは、メーカー公認施工会社として培ったノウハウとネットワークを活かし、皆様のプロジェクトを全力でサポートいたします。今後も信頼できるパートナーの皆様とともに、より良い住空間づくりに貢献していきたいと考えております。
最後までお読みいただきありがとうございました。今後ともMEGAVAXをどうぞよろしくお願いいたします。